戸建リノベーションに納品したフレンチモダンなオーダーキッチンです。元々海外インテリアがお好きだったお施主様がインスタグラムやピンタレストを見ながらイメージをつくりあげたデザインを、ユーロキッチンズでお手伝いさせていただきました。
デザインコンセプトはグレーとピンクベージュの組み合わせです。色の濃淡や配色でかなり悩まれていましたが、結果として満足していただけたようで、私もほっとひと安心です。
レイアウトは壁側のI型キッチンとシンクが組み込まれたアイランドを組み合わせたⅡ型キッチンになります。リノベーション前がL型キッチンだったので、当初はL型キッチンかコノ字型キッチンを考えておりましたが、Ⅱ型レイアウトをご提案させていただきました。
ビフォア画像です。
L型やコノ字型キッチンの場合、どうしても無駄なスペースができてしまう事、また、デザイン的にもイメージに合わないのではないかと考え、Ⅱ型レイアウトで検討を進めました。
壁付けのI型キッチンです。ダイニング側にも袖壁をつくり埋め込むような感じにしました。長さは330cmで一部をトールキャビネットにしました。ガスコンロを中心に、引き出しや吊戸棚がシンメトリーに配置されているところがポイントです。
アイランドは長さ290cmで奥行きが103cmです。調理機器が無くシンクだけですので、かなりゆったりとしたワークスペースがとれています。
通路側は引き出しや食器洗浄機、シンク下はゴミ箱を設置するためにオープンボックスになっています。
通路の幅は約85cmです。ミーレの食洗機を倒しても十分な通路幅が確保できています。
アイランドの反対側は開き戸の収納になっています。こちらの面だけは家具っぽく見えるように取っ手はつけずにプッシュラッチにしています。
なお、キッチン奥にはパントリーとして活用するためにイケアで購入された棚が取り付けられています。下部はゴミ箱を置くために空けました。向かって左側には冷蔵庫が置かれる予定です。
扉はフレンチな框デザインで色はピンクベージュ(K05-75B)の3分つやで塗装されています。取っ手はお施主様にご用意いただいたイケアのハンドルです。
今回、扉は2種類を使い分けており、リビングから見えないシンク側の面だけは、お手入れが楽なフラットデザインにしました。
吊戸棚もイケアでご用意いただいたツマミを取り付けています。
水栓はデルタのエスキー(マットブラック)です。日本ではあまり見かけない珍しい機種の水栓です。浄水器はヤンマー産業が自社開発したオリジナルブランド『carbone(カルボーネ)』です。マットブラックの浄水器用水栓も少ないので、とても貴重な組み合わせです(笑)
シンクはカラーステンレスのCOMO-D9で幅が95cmある大きなサイズです。色は画像では分かりにくいですがグレーです。クォーツ天板はフィオレストーンのグリスサボンをお選びいただきました。
白系にうっすらと流れ模様があるものを希望されており、デクトンやサイルストーン、シーザーストーンで検討していただきましたが、グリスサボンがちょうど良い模様のはいり方でした。
コンロ前の壁もタイルかキッチンパネルでかなり迷われましたが、最終的にはダイケンのキッチンパネルになりました。色合いや流れ模様がフィオレストーンとちょうど良い感じで合っていますね。
アイランド上のペンダントもお施主様こだわりでトーヨーキッチンのカメオランプを1種類ずつ吊り下げられています。
食洗機はミーレG4920SCiです。
サイドパネルには家具調コンセントが取り付けられています。ダイニング側は掃除機などで使うために低い位置で、反対側は調理家電やスマホ充電に使用するために高い位置で取り付けています。
ガスコンロはリンナイのデリシアです。黒くて格好良いです。レンジフードは富士工業のADR-3A-901という標準的なグレードですが、前面は奥行き10cmの飾り棚になっています。
レンジフードの飾り棚に合わせて、両脇の吊戸棚の奥行きも通常よりも10cm深くなっています。
トールキャビネットの中段はスイングアップ扉を使用し、電子レンジを設置する予定です。
上段は奥行き60cmの開き戸キャビネットで可動棚が付いています。
トールキャビネット下段には少し深めの引出しにして、炊飯器やミキサーなどの背の高い調理家電を収納する予定です。
コンロキャビネットは1段の引き出しに見えますが、
中にはインナー引き出しが追加されています。
両脇の引き出しも同様にインナー引き出しを追加しました。
シンメトリーになるようにコンロキャビネットの両脇にはボトルラックが2ヶ組み込まれました。相当量の調味料が収納できますね。