今回のオーダーキッチンは、これまでのユーロキッチンズでは無かった新しいスタイルだったので、どのデザインスタイルにあてはまるのか?K様と一緒に悩みました。
グレイッシュな色合いで塗装されたシンプルな框扉のキッチンはブルーグレーの印象的なタイル&壁クロス、そして、ウォルナットの床材と組み合わさって、エレガントでもフレンチでも無く、少しモダンなテイストが合わさった雰囲気になっており、最終的にクラシックモダンなオーダーキッチンとして紹介させていただく事にしました。
広々としたキッチン・ダイニングスペースには、トールキャビネットを入れると約5mにもなる長いI型キッチンと長さ2mで奥行きが90cmのアイランドが組み合わさっています。アイランドの窓側にはダイニングテーブルが置かれる予定です。
通路幅はゆったりと約95cm、正面の奥まったスペースには冷蔵庫が置かれ、リビング側からは見えにくくなるように設計されています。
また、コンロ側の天板高さは82cmと通常よりも低めになっていますが、シンク側(アイランド側)はガゲナウの食洗機がビルトインされているので、天板高さは86cmになっています。
天井高さは250cmです。今回は海外製のガスコンロを使用しているので、コンロからレンジフードまでは100cmになっています。また、レンジフードの下場と両脇のトールキャビネットの高さを揃え、タイルを綺麗に見せるようにデザインされています。
アイランドキッチンを通路から見たところです。右からガゲナウの食洗機、シンク下はゴミ箱を置くためのオープンにしています。左端はカトラリー類がたくさん収納できるように4段引き出しにしました。
ガゲナウの幅60cmタイプの食洗機(DI250-461)には、ゼオライトテクノロジーと言う新しい機能が搭載されており、以前よりも乾燥力がUPしています。
詳しくは以下の記事で紹介していますので、関心がある方はご覧になってください。
扉の素材は無垢オーク材を使用しました。シンプルな形状の框デザイン扉にブラックのアイアンハンドルを取り付けています。グレーのステイン塗装なので、うっすらと木目が見えていますね。
アイランドのリビング側のも薄い収納キャビネットが組み込まれていますが、ここにはあえてアイアンハンドルを付けませんでした。
押すと開くプッシュラッチと言う金具で開け閉め出来ます。
シンクはコモのカラーステンレスシンク、水栓はデルタのトリンシックという機種のマットブラックをお選びいただきました。機種も色も今回、初めて使用しましたが、とても格好良いですね。
輸入元に聞いたところによると、マットブラックは徐々に注目されてきているという事ですので、ユーロキッチンズでも今後、人気が出そうな感じがします。(トリンシックもとてもスタイリッシュで格好良い!)脇には同じ色のソープディスペンサーが備え付けられています。
クォーツ天板はサイルストーンのビアンコリバーという石種になります。白ベースにうっすらと石柄が入っており、上品な雰囲気に仕上がっています。
ガスコンロはアスコの4口コンロ(HG1885SB)をお選びいただきました。ブラックとステンレスの2色ありますが、今回はステンレスです。幅は約80cmありますが、近くで見るとかなりゴツイですね。
レンジフードはアリエッタのベッタ(ステンレス)です。タイルとクロスも素敵ですね。
ガスオーブンはベルタゾーニのF680D9です。トールキャビネットに組み込むタイプのガスオーブンは現在のところ、ベルタゾーニしかありません。弊社でも数件しか取り扱いがありませんが、電気よりもいろいろと気を使います・・・
機能・構造はいたってシンプルです。なお、ベルタゾーニ下部の収納キャビネットは点検口としても使用します。
ガスオーブンの上部はスイングアップ扉にしてお手持ちの電子レンジを置くスペースになっています。
なお、コンロ側の天板長さは285cmもあります。
幅135cmの収納キャビネットは高さ182cmの1枚扉で製作しました。扉を少し長くして足元が見えにくくなっています。(扉っぽく見えますよね!?)
左側の幅45cmの収納キャビネットには電話機やプリンターなどの電化製品をメインに収納し、
幅90cmの収納キャビネットには食器や食材を収納する予定です。
キャビネットだけですが、洗面台も弊社で用意しました。キッチンと同じ素材の扉ですが、くすんだブルーグレーを木目を塗りつぶす感じで塗装されています。
天板はアイカのポストフォーム、コーラーの洗面ボウルと水栓はK様がご用意され、取り付けは建築会社様が行いました。