マンションリノベーションで納品したイタリアンモダンなオーダーキッチンです。白を基調にした箱感のあるペニンシュラキッチンと背面収納を組み合わせたⅡ型レイアウトになります。
部屋全体をスケルトンにするところまではいきませんでしたが、LDKだけではなく、玄関から寝室、ユニットバス、洗面所まで、ほぼ家全部のリフォームとなりました。
工事期間は約2ヶ月と長丁場となりましたが、リフォーム会社からの提案で、まずは居室とユニットバス、洗面所の1期工事、そしてLDKとキッチン交換の2期工事に分けることで、お施主様が引っ越しをせずにリフォームを完了する事が出来ました。
住みながらの工事と言う事でお施主様もかなり大変だったと思いますが、引っ越しにかかる費用や労力が掛からなかった事だけではなく、工事の進捗状況をリアルタイムで見る事ができ、とても楽しめたとの事です。
ギリギリまで既存キッチンを撤去しなかった事もあり、想定外の事もありましたが、いつもコラボレーションしているリフォーム会社だったので、大きなトラブルも無く工事を終えることが出来ました。
もともとのキッチンはマンションに良くあるタイプのセミオープンキッチンで、シンク前だけが少しオープンになっていて、段差のある細いカウンターが取り付けられていましたが、今回のリフォームでキッチンを囲んでいた壁を取り払ってオープンにしました。シンクの脇には取り除くことができないPS柱が残ってしまうので、タイルを貼ってアクセントにしました。
また、ダイニング・リビングは凸凹した天井を活かして間接照明を設けたり、お持ちの家具に合わせたウォルナットのフローリングに交換しました。幅が広い挽き板フローリングはとても高級感があり、ダイニングテーブルやお手持ちの家具との相性もバッチリです。
ガスコンロとシンクの位置は以前と変えていませんが、キッチンカウンターはフラットになり、段差がなくなりましたので、キッチンからの景色は大きく変わりました。
背面側は冷蔵庫の位置を入り口側に変更し、天井までフルに収納できるトールタイプの収納にしました。さらに、通路の床もフローリングからグレー系のフロアタイルに交換しました。キッチンの天板や壁のタイルと雰囲気が合っていますね。
リンナイの卓上型ガスオーブンを今後も使い続けたいという事で、壁側に設置スペースを設けました。露出になっていたガス管もうまく隠す事ができ、背面側もスッキリとなりました。
冷蔵庫の上にも吊戸棚を取り付けています。なお、背面収納は長さは約300cm(冷蔵庫含む)で奥行きは63cmあります。高さは既存の天井にピッタリ合うように製作しました。
キッチンの長さはPS柱までのスペースに合わせて270cmです。今回は食器洗浄機はなく全部引き出し収納になっています。計画当初、食洗機のビルトインも検討し、迷われていた時期もありましたが、ご家族の人数や収納面を考えて、無しになりました。
ドア材はアイカのメラミンで艶のあるホワイト(K-6001KM)をお選びいただきました。取っ手は付けずにJ型のハンドルレス仕様になっております。
キッチンカウンターの奥行きは110cmもあります。ユーロキッチンズでは奥行きは90cmか100cmが多いのですが、さすがに110cmになると、かなりゆったりとした感じになりますね。見た目にも迫力があり、高級感も出ますが、搬入作業がとても大変でした(汗)
セラミック製のキッチン天板はデクトンのラジウムと言う石種をお選びいただきました。濃いめのグレーに石調の模様が入っており、派手すぎず、大人し過ぎず、とてもバランスの良い柄でした。
ステンレスシンクはエクレアのS004SQという2Dシンクです。一般的なシンクと比べて少し深め(約25cm)なところを気にいって頂きました。
また、水栓はリクシルのナビッシュの中でも最上位機種であるJF-NA411S(JW)です。こちらは浄水機能が付いている事と蛇口の先端にもセンサーが付いている事が特徴です。
ガスコンロはリンナイのリッセ(RHS31W23L9RSTW)、レンジフードはアリエッタのベッタ(ステンレス)になります。
背面収納の幅75cmの引き出しです。お施主様にカトラリー用の入れ物をご用意いただきましたが、とてもすっきりとご活用いただいています。
こちらも幅75cmの引き出しです。有効高さは約8cm程度ですが、こちらも思ったよりも収納力が合って良かったと喜んでいただけました。食器がたくさん入っていて、それなりの重量にはなっていますが、引き出しレールはもちろん問題ありません。
その他、画像にはありませんが、リビングや寝室、洗面所なども見せていただきましたが、とても満足のいくリフォームが出来たということで、大変喜んでいただけました。