新築住宅に設置させていただいたイタリアンモダンのオーダーキッチンをご紹介させていただきます。鏡面ホワイト塗装を施したハンドルレスの扉に、真っ白なクォーツエンジニアリングストーンの天板、ホワイトのCOMOカラーステンレスシンクを組み合わせました。
レイアウトは、長さ263cm×奥行が100cmの大きなアイランドキッチン、壁側には長さ255cmのI型キッチンと長さ200cmのトールキャビネットが並んでおり、とてもボリュームのあるキッチンになっています。
アイランドの端っこの一部には、建築構造上、どうしても外せない柱を通しています。
大きな特徴として、アイランドキッチンにシンク、壁側にコンロと分かれているところです。アメリカやヨーロッパでは良くあるレイアウトですが、水と火が分かれてしまうと、どうしても機能的に劣ってしまうため、日本ではあまり採用されないレイアウトです。
しかし、デザインのバランスとして、どちらか片方にシンクとコンロが近接してしまうよりも、全体的にゆったりとした感じになり、高級感が出てきますね。どちらを優先させるか?は、なかなか悩ましい問題だと思います。
レンジフード脇のトールキャビネットに、2つだけステンレスのバーハンドルが取り付けられたキャビネットがありますが、ここに電子レンジや炊飯器などの調理家電が収納することで、普段は家電を隠して、スッキリとしたキッチンになります。
電子レンジは上段のスウィングアップ扉の中に収納されました。
下段のフラップダウン扉には炊飯器やケトルが収納されております。
このようにスライドが付いています。
必要なときだけ開けて、必要ないときは隠しておけます。
通路幅もゆったりと取られています。分かりにくいですが、勝手口扉に向かって左側には冷蔵庫がビルトインされております。ここに設置すれば、ダイニング側からは見えませんし、収納場所からも近いので、とても考えられた間取りになっています。(もちろん、お施主様が考えられました)
緑色の床材は、お施主様のこだわりポイントの一つで、初めて聞いたときは、少し??となったのですが、実物を見てみると、全く違和感が無く、全体的にやさしい空間になっていました。
シンクはコモのカラーステンレスシンク(COMO-D8)のグラニットホワイト、水栓は三菱クリンスイの浄水器付き水栓(F914ZC)を採用しました。
真っ白なクォーツストーンのキッチン天板はシーザーストーンのオーガニックホワイトです。IHコンロはパナソニックのKZ-V573Sです。
食洗機は、ドイツのガゲナウ社(gaggenau)の幅60cmモデルDI 250 460になります。扉材もキッチンと同じものを用意しました。
レンジフードはアリアフィーナのフェデリカ(ステンレス)を採用しました。同じ富士工業の姉妹ブランドであるアリエッタと比べて、数万円高額になりますが、お手入れが楽になるなどの機能的メリットがあります。
また、レンジフード両脇の間接照明は、お施主様と建設会社様にてデザインし、取り付けられたもので、特にステンレスの照明カバーについては、特注でオーダーしたものだそうです。
今回は、アイランドのサイドパネルも天板と同じクォーツストーンで制作しました。奥行が100cmありますので、かなり迫力がありますね。
壁側のI型キッチンの脇もクォーツストーンのサイドパネルになっています。