海外留学経験のあるT様奥様は、新築にあたり洋書に載っているようなおしゃれなキッチンを探し求められていましたが、建築会社より提案されるオーダーキッチンメーカーでは、なかなかイメージに合わずに困っていたそうです。
奥様の希望としては、高級感有り有りのエレガントでも無く、かと言って甘すぎるようなフレンチでもなく、大人っぽさと可愛らしさのバランスが取れたデザインのキッチンをイメージされていましたが、なかなかうまく話が進みませんでした。
そこで、奥様想いのご主人様がインターネットを検索してユーロキッチンズを探し出してくれました。結果として、奥様はイメージ通りの大人っぽいフレンチカントリーキッチンが実現できたことで、奥様だけではなくご主人様にも、喜んでいただけたものと思います。
もちろん、キッチンのデザインだけではなく、フローリングの色やクラシックブルーの壁紙、ホワイトの壁タイル、カーテンなど、部屋全体のインテリアを、お施主様と建築会社様にしっかりコーディネートしていただいた事が、うまくいった最大の要因だと思います。
レイアウトは、長さ4メートルのI型キッチンに長さ2メートル×奥行85センチのアイランドカウンター、そして、壁側には変形のトールキャビネット&ベンチシートで構成されています。
大人数でのホームパーティーなどのために、通路幅は1.1メートルと通常よりは広く取りました。掃きだし窓の向こう側にはデッキスペースがあり、バーベキューにも使われるとの事で、バーベキュー実施時の導線についても合わせて検討しました。
アイランドカウンターのキッチン側は、ダイニング側からは見えないので、ゴミ箱ワゴン(1段目は引き出しです)や炊飯器を置くためのスライド付き家電収納キャビネットを配置しました。
冷蔵庫の奥は、お勝手口とパントリーにつながる通路になっています。
ちょうど通路の脇には、通路側からもアイランド側からも使える変形のトールキャビネットが設置されています。(なお、通路側の右半分は化粧パネルになっているので、開きません。)
中段は、スウィングアップ扉にして、電子レンジ設置場所としました。
アイランド側から見ると、中段がガラス扉になっているトールキャビネットとベンチシートの組み合わせになっています。このベンチシートも奥様のこだわりポイントの一つとなっており、どうやって組み込もうか?とプラン時にはかなり悩みました。
写真撮影時には間に合いませんでしたが、ベンチシート用のオーダークッションを特注でお願いしているそうです。お子さんが座れる場所として、きっと活躍してくれる事でしょう!
また、アイランドも20センチ程度、カウンターが出っ張っていますので、ここにスツールを置けば、家族が朝食を摂ったり、気の置けない友人がお茶ができる場所として有効活用できますね。
十分なキッチンスペースがあったからこそですが、人がたくさん集まれるゆったりとしたキッチン空間になりました。
シンクは、コモのカラーステンレスシンク(COMO-D9)のホワイトです。シンクの幅が95センチと広めです。(一般的には80センチくらいが多い)水栓は、デルタのタッチ水栓(アディソンのクロム)を中心に3種類取り付けられています。
クォーツストーンのキッチンカウンターはシーザーストーン(caesarstone)のドリーミィーマーフィルを採用しました。上品なベージュ系にうっすら見える大理石柄(マーブル模様)を気に入っていただきました。
調理器具はバラエティーに富んでいます。メインのガスコンロはノーリツのプラスドゥ、ビルトインガスオーブンもノーリツ製になります。加えて、ガゲナウのハイカロリーバーナー(VG 231 234JP)さらに、ご主人様の要望でガゲナウのバーベキューグリル(VR 230 434)を組み合わせました。
レンジフードは一般のものよりも幅広のワイド1200mmタイプです。いくつか選択肢はあるのですが、アリアフィーナのロレーナ(LREL-1252)を選びました。(レンジフード左側の下がり壁にはレンジフード用のダクトが通っています)
食器洗浄機はミーレG6100SCiのホワイトです。いつもの通り、扉材も一緒にご用意しています。
メインの取っ手は、少しくすんだシルバーのハンドルタイプになります。派手過ぎず、モダン過ぎず、ちょうど良い感じですね。扉の5分つやのホワイト色とも合っています。
ツマミはクリスタルつまみです。最近はガラス・クリスタル系のツマミが人気です。今回のように台座がシルバーのものと、台座がゴールドの商品もあります。
吊戸棚上に取り付けるクラウン(廻り縁、コーニス)です。
壁タイルは、お施主様と建築会社様で探されました。確か、名古屋モザイクだったと思いますが、最上段のボーダータイルが、うまくアクセントになっていて素敵な感じです。
アイランドの上にはペンダントライトが吊り下げられる予定です。
ダイニングとキッチンは、ガラス入りの引き分け戸で区切られています。キッチンを完全にオープンにするのではなく、区切りたいときは、いつでもクローズにできるようにする事も、奥様のこだわりポイントの一つです。