新築住宅に納品したアメリカンカントリーなオーダーキッチンを紹介します。今回は、建築会社様のほうで組み立て・設置をしていただけると言う事で、ユーロキッチンズでは、キャビネットや天板の納品のみを担当しました。
L型キッチンにアイランドを組み合わせたレイアウトで、アメリカンカントリーキッチンの雰囲気にピッタリです。シンク側は全長3,280mmで、その内600mmはトールキャビネットになっています。コンロ側は2600mmの長さになっています。
シンク前の窓を中心に吊戸棚が並び、全体的にボリュームがあるキッチンですが、格子ガラス付き吊戸棚を窓の両脇に配置したり、吊戸棚上部の飾りを、あえて付けなかった事で、あまり重々しい感じにはなっていません。
また、今回は天井が2600mmと高いのですが、吊戸棚を300mm下げて上部をオープンにしました。海外では良くあるデザインなのですが、日本ではどうしても埃がたまる心配が出てしまい、なかなか実現しないのですが、今回はお施主様のご意向により、このような形にしました。これから少しずつ、飾り付けをされると言う事です。
アイランドは長さ1,000mmで奥行が800mmです。ダイニング側が約200mm出っ張っており、スツールなどを置く事ができます。なお、天板はイケアで購入したライトオーク調のラミネートカウンターを加工したものです。
無垢製ではないので、水や汚れにも強く、とても使いやすいアイランドカウンターになりました。側面には家具調コンセントを設置して、アイランドで調理家電を使用するときに重宝しそうです。
デッドスペースになりやすいコーナーには、コーヒーメーカーなどを置いています。アイランドを中心にコンロとシンクが配置されているので、作業効率も高くなっています。
トールキャビネットには、下段にはトースター、中段にはスライドをつけて炊飯器とポットが、その上の段には電子レンジを収納しました。
天板と吊戸棚までは約55cmと少し低めにしました。床から吊戸棚までは140cmしかありませんので、吊戸棚の下段であれば、普段使いの食器なども置く事ができると思います。また、これくらい低くした方がアメリカンキッチンっぽい雰囲気になります。
扉は無垢オークの框扉で少し明るめのライトブランを採用しました。黄色の壁や白みが掛かった無垢フローリングとの相性もばっちりです。ツマミは、アンティークゴールドのシンプルなデザインのものをお選びいただきました。
正面に見えるのはミーレの食器洗浄機G6500Sciのホワイトです。他の扉と同じパネルを取り付けています。天板はクォーツ園児亜リングストーン(シーザーストーン4600オーガニックホワイト)、シンクはカラーステンレスシンク(COMO-C8のホワイト)を組み合わせました。水栓はリクシルのタッチレス水栓のナビッシュです。
コンロ周りの機器は、お施主様の意向で黒で統一しました。ノーリツのガスコンロとガスオーブン、レンジフードは富士工業です。一般的にはホワイトやシルバー、ステンレスなどが好まれますが、今回の場合は黒がベストチョイスだと思います。
それ以外にも、タイルのチョイスも素晴らしいと思いました。弊社のキッチン施工例でも良く使用されるサブウェイタイル(サンワカンパニーのメトロⅢ)のアイボリーが使われているのですが、目地もタイルに合わせて変えており、キッチン全体の雰囲気をうまく和ませています。