中野区の新築住宅に設置したコの字型のアメリカンカントリーなオーダーキッチンを紹介します。最初は、いろんなシステムキッチンメーカーを見て回ったそうですが、長くアメリカに暮らしていた奥様のイメージに合うものが無く、途方にくれていたところ、ご主人様が弊社を見つけ出してくれました。
長さが7メートルを超える(2770mm+3055mm+1300mm)ボリューム感のある木製キッチンですが、独立したキッチンスペースに設置されており、とてもゆったりとした空間になっています。ご夫婦二人でキッチンに立っても十分に余裕があります。
ちょうど冷蔵庫の脇が死角になるので、電子レンジなどの調理器具を目立たせないようにしています。当初、キッチン全体に吊戸棚をレイアウトする計画もありましたが、圧迫感が出てしまう可能性がありましたので、オープンなデザインの飾り棚に変更しました。
キッチンとダイニングはアーチ形状の下がり天井で区切られており、お手持ちの輸入家具との相性もピッタリです。扉の色も家具やキッチンワゴンと同系色にまとめ、室内空間に違和感が出ないように気をつけました。
キッチン天板はクォーツエンジニアリングストーンのカウンターです。柔らかな石目模様が入ったクリーム色のクォーツ天板は、シーザーストーン(caesarstone)のバターミルクという石種です。シンクは使いやすいステンレスシンク(GB型)、水栓はTOTOのタッチ水栓を選びました。
レンジフードは富士工業のADR-3A-9017のシルバー、ガスコンロはノーリツのファミ、ガスオーブンはノーリツのDR320CKという機種を選んでいます。全体的に派手さはありませんが、機能性とコストパフォーマンスが高い組み合わせになっています。
扉はミディアムブラウン色で塗装された無垢オーク製の框扉です。黒のアイアン風取っ手はよく見ると根元がリーフデザインになっていて、かわいらしい印象を受けます。
幅30cmのボトルラックです。ラックの高さは自由に変えることができるので、お手持ちの調味料の高さに合わせて調整できます。かなりぎっしり収納されていますね(笑)
幅45cmのゴミ箱収納キャビネットです。日本のシステムキッチンではなかなかありませんが、アメリカのキッチンでは標準的に装備されているキャビネットです。内蔵されているゴミ箱はそんなに多くはありませんが、しっかりゴミ箱を隠すことが出来るので重宝します。1段目は浅めの引き出しなので、ゴミ袋などを収納できます。
コンロ前をはじめ、キッチン全体はボーダーをあしらったタイルが貼られています。お施主様がデザインされたタイルはベージュ系の上品な色合いで、キッチン全体の雰囲気によく合っています。
さらに後付け用のレールを取り付けて、調理用器具をおしゃれにディスプレイしています。
こちらが後付けで設置した既製品の飾り棚です。窓上には長さ120cm、電子レンジの上には長さ90cmのものを2段にしました。食器や調味料入れ、植物など、『何を飾ろうかな~?』と、奥様も楽しまれていたご様子でした。
とても上品な雰囲気のアメリカンキッチンになりました。