今回は茨城県水戸市に建築された輸入住宅に設置したアメリカンカントリーデザインのオーダーキッチンをご紹介します。
アメリカに住んでいた経験のあるお施主様のイメージに合わせ、少し赤みが掛かった色合いの無垢オーク扉材を使用したアイランドキッチンとなりました。壁側は450cm以上の長いI型キッチンに、幅173cm×奥行95cmのアーチ形状のアイランドカウンターが組み合わせました。
通路幅もゆったり90cm確保しておりますので、複数人数での料理や後片付け、ホームパーティーでも大丈夫です。勝手口を開ければ、そのままカバードデッキが広がり、天気の良い日には外で食事ができます。
3メートルもあるワークスペースの両脇にはトールキャビネットがあり、食器や調理家電を収納できます。右側のトールキャビネットの中段にはお手持ちの電子レンジを収納する予定です。
左側のトールキャビネットには、主に食器類を収納する予定です。奥の扉の向こうには、パントリー兼家事室が設けられており、奥様用のデスクも用意されております。
今回もクォーツエンジニアリングストーンのカウンターに、カラーステンレスシンク、デルタの水栓の組み合わせです。浄水器は三菱クリンスイを採用しました。
クォーツストーンのキッチン天板はシーザーストーン(caesarstone)のシイタケというグレー系の石目模様の石種を選びました。赤みの強いブラウンの扉と良く合っていて、とても高級感のある組み合わせになりました。
ガスコンロは、鋳物製のゴトクがおしゃれなハーマンのプラスドゥ(PLUS do)とビルトインガスオーブン(DR320CK)の組み合わせです。
幅15cmのボトルラックをガスオーブンの両側に配置し、デザインが良くなるようにました。
レンジフードの前幕板に扉と同じパネルを組み合わせました。
タイルは人気ナンバーワンのアドヴァンのサブウェイタイル(メトロⅢ)です。ボーダータイルやレンガ調タイルなど、かなり悩みましたが、最終的に奥様が決断されました。写真ではわかりにくいと思いますが、今回はホワイトではなく、クリームにしました。
取っ手はアメリカから取り寄せました。
観音開きのシンクキャビネットを開けたところです。扉の裏側に包丁差しが付いており、中には浄水器のフィルターが置かれています。最近では、引き出し式のシンクキャビネットの方が多いのですが、アメリカンカントリースタイルの場合は、開き戸式の方がデザインが良く見えます。
引き出しの中に米びつがビルトインされているキャビネットです。今回初めて採用しました。
アイランドの中は、ダイニングからは死角になりますので、炊飯器などを置く家電収納用のスライド付きキャビネットとゴミ箱を設置するためのオープンスペースになっています。
十分な広さがあるアイランドカウンターでは、調理や配膳はもちろんですが、お子さんが勉強したり、朝ごはんを食べたり、多目的に使えそうですね。
アイランドの両側のサイドパネルには、それぞれ家具調コンセントを組み込んで、アイランドの上でも調理家電が使えるようになっています。
お施主様からも、まさにアメリカのキッチンの雰囲気で、とても高級感があります!と大変喜んでもらえました。