新築輸入住宅に設置したエレガントデザインのオーダーキッチンを紹介します。アメリカのドラマに出てくるようなインテリアが大好きなT様は、キッチンもエレガントなスタイルをご希望でした。
レイアウトは、独立したⅡ型キッチンにしましたが、アーチの開口部でダイニングとゆるやかに繋がっています。とても写真が撮りにくく苦労しました。
背面収納は一部トールキャビネットにして、残りは中段カウンターと吊戸棚の組み合わせです。トールキャビネットの真ん中だけを透明ガラスの扉にして、見せたい食器やカップを並べる予定です。一番奥はオープンキャビネットを設置し、ゴミ箱を置くスペースとしました。同時に、小さな椅子と置いておき、調理の合間に座って休んだり、本を読んだりできます。
キッチンへの入り口もアーチの下がり天井になっています。廊下を挟んで向こう側にはパントリー(食品庫)が設置されており、食材だけではなく、普段は使わない食器なども収納できます。
天板のクォーツエンジニアリングストーンはシーザーストーンのクリームブリュレという石種です。石目が良く出ているベージュの色合いでとても人気があります。全体的には白がベースなのですが、天板はあえて少し違う色にしました。
水栓はアメリカ高級ブランドのデルタです。タッチ式ですので、蛇口のどの部分を触っても、水が出ます。洗物をしているときに、重宝します。
ホワイトのカラーステンレスシンクは色が鮮やかで、ステンレスシンクよりも傷がつきにくいので、とても使いやすいと評価を得ています。ただ、ルクーゼなど重くて硬い鍋を強くぶつけると傷がつきますので、注意が必要です。
ダイニング側に少し高くなってカウンターがあるので、ダイニングからは手元が見えません。キッチンと同じクォーツの天板は奥行きが30cmありますので、配膳台として活躍しそうです。
IHコンロ、ビルトイン電気オーブンはパナソニック、レンジフードは富士工業です。壁のタイルはホワイトで、少し面とったデザインで、エレガントなキッチンに良くあっています。(実は目地がまだ入っていません。)
奥には、アーチのガラスが特徴的なお勝手口ドアが見えます。ここからすぐに外に出れますので、ゴミだしも楽チンです。通路幅も少し大きめに取ったので、大人数での調理や後片付けでも邪魔になりません。
キッチンと同じキャビネットを使った洗面化粧台です。ホテルのような雰囲気になるようにデザインされました。天板は天然の大理石であるビアンコカラーラ、洗面ボウルとクラシックな水栓は国内で調達しました。
海外ではパウダールームにトイレが設置されていることも珍しくありません。光っているミラーはT様がヴェネチアで購入してきたものです。鏡の中にビーズ上のガラスが敷き詰められていて、そこに電気があたり光っているのです。
オープンスペースには、椅子を置いてお化粧するときに座れるようになっています。