2024年03月01日 最新情報に更新
ミーレやガゲナウなどの高級な海外製機器がビルトインされていたり、海外のようなインテリアデザインやキッチンレイアウトをイメージ通りに作れる高級オーダーキッチンは新築・リノベーション・リフォームを考える多くの人の憧れです。
しかし、なじみのあるカテゴリーではないため、高級キッチンにはどんなデザインや機能があるかなど、なかなかイメージがわきにくい部分も多いですよね。
そこで、オーダーキッチンを検討中の方に、ぜひお勧めしたいのは、海外キッチン・高級キッチンメーカーのショールームに見学に行くことです。
高級キッチンメーカーのショールームには多くのオーダーキッチンが展示されており、デザインのイメージが掴めますし、カウンターの柄や質感、テクスチャの違いなどの細かい部分を実感する事ができます。また、ミーレやガゲナウなどの海外製の最新機器を実際に体験出来ますので、今後のプランや仕様検討に非常に参考になります。
本記事では、2024年現在、日本国内にある海外(ドイツ、イタリア)メーカー、そして日本の高級キッチンのショールーム情報、特徴、施工事例を一覧にまとめましたので、ぜひ参考にして、出来ることであれば足を運んでみてください。
高級オーダーキッチンに使われる設備機器や天板やシンクなどの素材が展示されているショールームについては、以下の記事にまとめていますので、合わせてご覧になってください。
高級キッチンメーカーのショールーム4社【日本】
KitchenHouse(キッチンハウス)
公式サイト(住所や休日はコチラで確認)
1975年にスタートしたキッチンハウスは国内で最も歴史があり、その品質重視の姿勢と高い技術、開発力を礎に高級キッチン市場で高い認知度を誇ります。著名人の自宅にも数多く高級キッチンを納品した実績があります。
かつては、ドイツ製のシステムキッチンを輸入販売していましたが、1984年に群馬県藤岡市に自社工場を立ち上げ、それ以来国内で生産されています。
あなただけのオンリーワンキッチンをコンセプトに、最高の品質と熟練の技術で仕上げたオーダーキッチンを提供しています。経験豊富でプロフェッショナルなスタッフが一人ひとりのニーズに合わせた機能・デザインをご提案をします。
2008年に登場した「エバルト」という素材は、キズ、摩耗、汚れ、水、衝撃に強い高機能素材で現在でもキッチンハウスの主力素材です。気を使っていても汚れが気になってしまうキッチンですが、エバルトが使われたキッチンはお手入れがしやすく、いつまでも新品のように美しい状態を保つことができます。
CUCINA(クッチーナ)
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クッチーナも1937年に家具装飾店として創業された歴史ある高級キッチンメーカーです。元々が家具からスタートしている事もあり、家具との一体感や品質の高さが強みです。キッチンをインテリアの一部としてとらえ、メイドインジャパンにこだわり、フルオーダーの上質な高級キッチンを製造、販売しています。
クチーナのキッチンは静岡県浜松市の工場で製造されており、手仕事を通じての日本品質には強いこだわりがあります。「いつまでも愛されるキッチン」を原点に、時代に流されないクッチーナならではの高級キッチンを提案してくれます。
多岐にわたるご要望にお応えできるよう、クッチーナのオーダーキッチンは注文をお受けしてから製作する完全受注生産です。お客様ごとにサイズやカラーまでフルオーダーに対応しています。
amstyle(アムスタイル)
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アムスタイルは上質なキッチンをオートクチュールのようなスタイルで提案するジャパンメイドの高級キッチンメーカーです。ハンドルをはじめとした目に見えるパーツはすべて自社製作するなど、選りすぐりの素材と細かなディテールでキッチンを組み上げます。
創業者である清水克一郎社長はもともと舞台製作のディレクションを行っている関係で楽器業界との繋がりがあり、『楽器を美しく塗装する技術をキッチンに活かせないか』と考え、スタートしたのがアムスタイルです」
アムスタイルらしさとは一言で言えば「遠くから眺めても美しく、近くで見ても期待を裏切らない。そして扉を開けた時にも美しい。」に尽きます。
ハンドルをはじめとした目に見えるパーツはすべて自社製作。置き家具をきちんとつくることができる職人に依頼しています。
また、レールやヒンジなどの動作部のパーツはヨーロッパの製品でも『最高ランクしか使わない』という点もアムスタイルのこだわり。お客さまの予算にかかわらず、これを標準仕様としています。
どんな暮らしがしたいのか、どういう場所にキッチンがあるのかという話から始まるキッチン作り。キッチンをめぐる暮らしがどうありたいか、という豊かな発想で作り上げていきます。上質なキッチンをオートクチュールのようなスタイルで提案する稀有な高級キッチンメーカーです。
linea-talara(リネアタラーラ)
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ラグジュアリーキッチンブランドとしても名高いリネアタラーラは1991年に創業され豊富な経験と確かな技術によりプレミアムなオーダキッチンを提供してきました。静岡県にある自社工場は20年の歴史があります。
取り扱う材質も創業当初の木材だけでなく、ステンレス・天然石材・人工石材・塗料など新しい技術と経験を要する素材も積極的に取り入れ、キッチンや洗面台からインテリア家具まで現代のニーズに対応できる現場を目指し、より良い製品を作るため日々技術向上に努めております。
高級キッチンメーカーのショールーム5社【ドイツ】
SieMatic(ジーマティック)
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1929年創業のドイツの高級キッチンメーカーであるジーマティックはポーゲンポール、ブルトハウプと合わせて、ドイツだけにとどまらず、世界のトップブランドと言われています。
ジーマティックの製品開発は、最新の建築のデザインを研究するところから始まります。奇抜なデザインというよりは、そぎ落としたシルエットであることが、ジーマティックの特徴です。
提供するキッチンデザインのスタイルは、モダンでシンプルな「ピュア」、モダンとエレガントを融合させた「クラシック」、都会派でカジュアルデザインの「アーバン」の3つに分かれ、まるで家具のようにリビングやダイニングと合わせ、インテリア空間をつくりあげます。
南青山にあるショールーム1階は「PURE」「CLASSIC」各デザインスタイルの代表的な製品を展示しており、2階は「URBAN」スタイルを配置するほか、ライブキッチンを設けられています。
ライブキッチンではジーマティックの提案するキッチンライフスタイルを発信する場所として様々なイベントを開催するほか、イベント時以外にもお気軽に実際の使い心地をご体感いただけます。ちなみに、南青山ショールームは有名家具ブランドカッシーナ・イクスシーが運営元になっております。
Poggenpohl(ポーゲンポール)
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1892年の創業以来、ポーゲンポールは常に世界の高級キッチンカテゴリーではリーディングブランドと言えます。ドイツ国内をはじめ、世界的にも最高級キッチンメーカーとして認められており、数多くのキッチンメーカーの間で「Poggenpohl」=「品質の指標」と言われています。
120年の歴史と伝統を持ち「私たちのゴールはキッチンを進歩させることにある」という強い信念のもと、常に技術に磨きをかけ、ユーザーより高い信頼を築いてきました。
販売経路としては、インテリアショップACTUS(アクタス)を通じての販売となります。
almillmo(アルミルモ)
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最先端のデザインを追求する高級キッチンブランドであるアルミルモ。2008年から9年間で、6つの賞に輝く快挙を遂げ、2016年はドイツを代表するメーカーとして、ドイツブランド賞を受賞するなど、今後の活躍が期待されています。
アルミルモの特徴といえば、何と言っても扉材の種類の多さです。アルミルモのドイツ自社工場で職人が手づくりしています。機械でつくられて物は違う質感が高級感を一層醸し出します。
妥協を許さない「品質」、革新的な「デザイン」、最新の「技術」、ファーストクラスの「コンサルティング」で作られる知的でユニークなキッチンは、きっとあなたをワクワクさせてくれます。
2019年にオープンした南青山ショールームにはモダンデザインだけではなく、クラシックやエレガントまで幅広いラインナップが用意されています。
bulthaup(ブルトハウプ)
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1949年創業のドイツの高級キッチンメーカー、ブルトハウプは世界50ヶ国以上で販売され、クラフツマンシップと人間工学に裏づけられた優れた機能性を基盤としたデザインで業界トップを走り続けています。蝶番金具に至るまで全製品を自社で開発・製造しています。
キャビネットやビルトイン機器等を壁にかけて床から浮かせて設置ができる「マルチファンクションウォール」など、独自の技術により開発されたウォールシステムは見る人を驚かせるデザインです。
eggersmann(エッガーマン)
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ggersmannはドイツの北中部のイースト・ヴェストワーレン地方(East Westphalia region)に位置しドイツを代表するラグジュアリーキッチンメーカーです。この地域はハノーバーに近く、ちょうどベルリンとデュッセルドルフを結ぶ鉄道の中間地点で、ドイツの家具産業の中心地でもあります。ドイツキッチンメーカーの実に75%がこの地域に集中しています。
このドイツキッチンの聖地では、当然キッチンメーカー向けの多くのサプライヤーが集中しており、eggersmannはまさに選りすぐりのドイツクオリティーの部材を用いたMade in Germanyにこだわったキッチンメーカーです。
高級キッチンメーカーのショールーム8社【イタリア】
Euromobil(ユーロモービル)
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日本でもっとも知名度の高く販売実績な豊富なイタリア高級キッチンメーカーです。イタリアならではの美しい発色の扉材が人気の秘密です。暮らしと食の在り方をデザインするユーロモービルのキッチンは、住まいの中心となる存在として生活と調和する心地よさを大切にしています。
世界に一つ、ユーザーそれぞれにオンリーワンの理想のキッチンを提案。美しく洗練された家具としての意匠を備え、それでいて芸術作品ではなく自分らしく使えるキッチンが作れるのはユーロモービルの提案力だからこそと言えます。
Valcuvine(バルクッチーネ)
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芸中と技術の融合からなる革新的なデザインが話題のイタリアの高級キッチンブランドであるバルクッチーネ、使う人に寄り添い、ニーズを満たす機能的なキッチン・トレンドに影響されない時代を超えたキッチン・造形と素材の絶え間ない革新、3つのブランド理念を軸にニーズに合ったキッチンを提案しています。
イタリア国内企業のItalian Creation Group 傘下で、世界の富裕層向けに全6シリーズのプレミアムキッチンを提供、ヨーロッパ、アジア、アメリカを含む世界54ヵ国に販売拠点があります。
これまでのキッチンの概念には無い美と実用性という新たな価値を生み出し、イタリアのトップ高級キッチンブランドとして世界中で愛されていますよ。
日本でのパートナーは、大手システムキッチンメーカーのクリナップ。当面はバルクッチーネ社のメインシリーズである2シリーズを取り扱います。(「Genius Loci」(ジーニアスロッチ) ・「Artematica」(アルテマティカ))
Molteni(モルテーニ)※Dada(ダーダ)
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1962年イタリアで創業し、1979年に盛るテーにグループの傘下に加わった高級キッチンブランドのダーダ、90年以上の歴史と高い技術力で世界各国に旗艦店を展開、2018年に東京・青山に日本初のショールームをオープンしました。※2023年に名称を『モルテーニキッチン』に統合しました。
様々な生活スタイルに合わせる事が出来るアイランドやペニンシュラ型のモジュールキッチン。ダーダキッチンの本物の専門家によって創られる、高級でデザイン性の高いイタリアンブランドです。極限まで削ぎ落されたシンプルなデザインとカラーは様々なデザイン・カスタムができるキッチンとしてイタリアで人気を博しています。
素材感や質感の高いモルテーニの家具とダーダのキッチンをうまく組み合わせることで、より上質な室内空間を生み出す事ができます。
モルテーニ東京隣地にオープンした国内初のダーダキッチンのショールームは362㎡のゆったりとしたスペースを確保、合計6種類のキッチンシリーズを提案しています。※運営は有名家具ブランドのアルフレックスジャパンです。
全てのモデルについて、その場で水栓やオーブン、クックトップ、食洗機などの機器の使用感を実際にお確かめいただけます。また、キッチン選びには欠かせない、大理石、セラミックをはじめとする素材のサンプルも豊富に用意されており、ダーダの世界観や魅力を存分に体験いただけるショールームです。
poliform(ポリフォーム)
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1942年、イタリア・ミラノ郊外の小さな工房をルーツとし、1970年に創業した「poliform(ポリフォーム)」。大胆な事業展開により大きな成功を収めてきたポリフォームは、「最高品質の追求」というビジョンに基づき、現代のライフスタイルのニーズに応えるべく、日々そのラインナップのブラッシュアップを繰りかえしています。ドイツのキッチンメーカーであるポーゲンポールと同様にインテリアショップACTUS(アクタス)を通じての販売となります。
ポリフォームのコレクションは、バリエーション豊かなデザインから選べるだけでなく、ブックケース、システムユニット、ワードローブ、ベッド、キッチン、ソファ、アームチェアなど住宅をトータルでカバーするシステム収納や家具を取り揃えています。
ポリフォームは、コレクション全体のデザインが統一された「ポリフォーム・ハウス」というアイデンティティが掲げています。これは、独自の規格化された構造により幅広い選択肢をもたらすことで、どのような条件に適応するというプロジェクトとして進められています。
Boffi(ボッフィー)
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ボッフィーは1934年、イタリア北部に誕生しました。現在60以上の国にモノブランドの店舗を構えており、また、世界の各主要都市にフラッグシップストアを構え、これらの全てがボッフィーのユニークで、ハイエンドのイタリアンデザインを発信する基盤となっています。
minotticucine(ミノクッチーネ)
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1949年創業のイタリアの最高級キッチンであるミノクッチーネは最高級の天然石、天然木を贅沢に使った、素材感溢れるダイナミックなフォルムが特徴です。キッチンという生活に密着した設備を、まるで芸術品のように表現するデザイン性はオンリーワンの存在感です。
Venetacucine(ヴェネタクッチーネ)
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1967年イタリア ヴェネチアにて創業したヴェネタクッチーネは現在ではイタリア最大のキッチンブランドとなりました。そのデザイン性、安全性、機能性が評価され、世界で最も権威あるデザイン賞「German Design Award」にて多数の受賞歴を誇っています。
2020年の秋、タイル、石材、フローリング、水まわりなど多くの建材や住宅設備を取り扱っているアドヴァンにより日本への進出を果たし、東京・原宿にショールームがオープンしました。
ヴェネタクッチーネのキッチンは、イタリア製ならではの美しいデザインはもちろん、アルミフレームを併用する堅牢な構造を特徴としています。50年さらには100年を経ても、いずれのパーツも緩んだりすることがない堅牢さは、まさに一生を共にするにふさわしいキッチンです。
Key(キィ)
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もとは、典型的なイタリアクラシック家具を作っていましたが、今は斬新なモダンキッチンを提案するキッチン専業メーカーで、多くのデザイナー、建築家から絶大な支持を得ています。
Keyキッチンは今イタリアで何が流行っているのか、今後イタリアで何が流行りそうなのかを常に提案しています。標準のラインナップやプログラムはありますが、ショールームを訪問する度に新しいキッチンのディスプレイや、日本で見たことのない新しい素材のドア材を目の当たりにします。
以上となります。どれもとても素敵な高級キッチンのショールームでした。システムキッチンの世界では分からない多種多様なオーダーキッチンの世界を見る事ができますので、関心のある方はぜひ見学に行かれてみてください。