マンションリノベーションに納品させていただいたイタリアンモダンのオーダーキッチンです。今回はLDKだけではなく、ユニットバスや洗面台、寝室など広範囲のリノベーション工事となったため、お施主様には仮住まいをしていただきました。
今回もリフォーム会社は弊社で紹介させて頂き、約2ヶ月にわたる大規模な工事になりましたが、とてもご満足いただけたようです。
キッチンについては、当初は他社で検討されていましたが、オートオープン機能が付いたミーレの食洗機、IHコンロとガスコンロを併用したい、などのご希望がかなわない事を知り、弊社にお声掛け頂きました。
レイアウトは長さが4m以上もある壁付けキッチンとアイランキッチンとの組み合わせ(Ⅱ型キッチンとも言えます)になりました。画像向かって左側がダイニング、アイランドキッチンの手前側がリビングになります。
電気オーブンがビルトインされているトールキャビネットを境に右側がメインのキッチンスペースとなり、壁側には調理機器、アイランドにはシンクがレイアウトされています。アイランドは幅が184cmで奥行きが100cmの大きさです。
ダイニング側のカウンター付きバックセットは幅が152cmで奥行きは45cmになっており、キッチン以外の物も収納する予定です。
扉はMDFのフラットデザインでDN-93という少しグレーの入ったホワイトの5分つやで塗装しました。取っ手が付いていないのでスッキリとした印象です。
コンロ側とアイランドキッチンの通路幅は90cmに設定しました。LDK全体はフローリングですが、キッチン部分はグレーのフロアタイルと使い分けをしています。
シンクの奥側はパントリーです。引き戸になっているので、必要な時間は開けっ放しにできるので、動きがスムーズになります。パントリーの左側には冷蔵庫が置かれる予定になっています。
キッチンカウンターはクォーツストーンで、カルチャードクォーツというブランドのジェントルホワイトという柄をお選びいただきました。シンクはカラーステンレスのCOMO-S15Rのホワイト、浄水器水栓は三菱クリンスイのF914ZCグローエモデルです。
調理機器はIHとガスが併用になっています。ガゲナウのハイカロリーバーナー(VG 231 234JP)と2口のIHコンロ(VI 230 134)の組み合わせになります。
レンジフードは富士工業のADR-3A-9017のホワイトです。画像では分かりにくいですが、レンジフードのダクトは左側の下がり天井を通り、外部に通っています。マンションリフォームではダクトの経路がレイアウトに大きく影響します。
電気オーブンはミーレのH6260Bです。
食洗機は同じくミーレ製ですが、オートオープン機能付きをご希望されていたので上位機種のG4820SCiになっています。
いつものように、キッチンと同じドア材を取り付けています。
シンクキャビネットは2段の引き出しです。配管が通りますので、通常の引き出しよりも奥行きは少なくなっております。引き出しタイプの場合は、据置き型の包丁トレーをご用意しています。
3段の引き出し(基本モジュール)です。1段目は高さが低い引き出し(有効高さ約8cm)、2段目と3段目は少し深めの引き出し(有効高さ約22cm)になっています。
幅30cmのボトルラックです。収納物に合わせて高さを自由に変えられます。
コンロキャビネットは幅75cmの1段引き出しです。2段にする事も出来ますが、背が高いものを収納する可能性がある場合は、今回のように深い引き出しを選ぶ事が出来ます。上段は固定(フィックス)になりますが、1部調味料入れになります。
ミーレ電気オーブン上部はスイングアップ扉になっており、電子レンジを置く予定です。電子レンジを使いやすい高さ(床から110cm)にするために、一番下の引き出しの高さを調整して、少し低めにしました。
レイアウトの関係でトールキャビネットの幅が75cmになりましたので、ミーレ電気オーブンの脇に幅15cmの小さな収納を設けました。ちょっとしたものを収納するにはちょうど良いかもしれません。
アイランドキッチンのリビング側は1段引き出し+開き戸キャビネットになっています。
アイランドの天板はサイドパネルと揃える事でハコ感を出すようにしました。とてもスタイリッシュで広々としたLDK空間になりました。