【078】L型キッチン＋アイランド　MDFスクエア框扉（白）

設計事務所でデザインされた新築戸建て住宅にフレンチカントリーなオーダーキッチンを設置させていただきました。

ご主人様の仕事の都合で海外で生活をされていた奥様は、当初より海外のキッチンデザインをベースに明確なイメージをお持ちでしたので、弊社はそれをカタチにするお手伝いをさせていただきました。

その分、こだわりポイントも多岐にわたりました。たとえば、シンプルな框形状の扉デザイン、マットなオフホワイト塗装、ゴールドの取っ手、大理石柄のカウンター、ちょっと無骨な感じのレンジフード、窓とシンクの中心を揃える、壁に貼るタイル（及び貼り方）、手持ちの家具をアイランドに組み込みたい、等々。

100％ではありませんが、何とか満足していただけるように理想のキッチンを実現できたのではないかと（勝手に）思っています（笑）

レイアウトはL型キッチンとアイランドの組み合わせです。シンク側は冷蔵庫スペースも含めて約440cm、コンロ側はトールキャビネットを含めて約290cmの長さがあり、さらにアイランドは長さ約180cm×奥行き95cmとボリューム的にも海外のキッチンと遜色がありません。

また、吊戸棚上部には飾りのクラウンモールディングが廻っており、より海外らしい雰囲気が醸し出されています。

窓は、ちょうどシンクの中心に配置されるように、キッチンのレイアウトが決まってから寸法を出して配置しました。ダイニング側からみると、窓の中心と水栓がピッタリ合っています。

実は、このシンク前の窓からは公園の素晴らしい景色を見る事が出来ます。撮影時は工事中であったため、本記事ではブラインドが閉まった画像の紹介ばかりなってしまいましたが、T様のご厚意により景色の入った画像をお送りいただきました。ありがとうございます！

レンジフードも同じように左右の吊戸棚に対してシンメトリーになるようにデザインしました。

機器自体もアリアフィーナのようなシャープなデザインではなく、少し無骨なデザインのものにこだわって、渡辺製作所のWIS-90YMS-LED（WIS-90Dの整流板が付属した品番）を選択しました。

アイランドのキッチン側は幅75cmの3段引き出しと幅90cmのゴミ箱設置用オープンスペースを組み合わせました。ダイニング側からは見えませんし、ちょうどシンクの後ろなのでベストポジションだと言えます。

アイランドのダイニング側はキャビネットを入れずに、手持ちの家具を組み込みました。高さや幅はこの家具に合わせて設定していますので、ほぼピッタリです。

扉はMDF製のシンプルな框デザインです。DN-93という少しグレーの入ったオフホワイトで塗装しました。つやはエッグシェルを希望されていましたので、3分つやで設定しています。（つや無しは汚れが取れにくいのでお勧めしていません。）

ハンドルとツマミはお施主様がインターネットで探されて、海外から輸入したものです。少しくすんだゴールドでハンドルとセットになっています。

こちらはハンドルになります。通常、2段目と3段目のハンドルは框（枠の上の方）に取り付けますが、今回は扉の真ん中に取り付けています。海外ではよくあるデザインです。

また、1段目にはあえて框を付けずにフラットなデザインにしています。

冷蔵庫スペースには、とりあえず手持ちの冷蔵庫が置かれていますが、これから購入予定の冷蔵庫のサイズに合わせてデザインしましたので、ピッタリと納まるはずです。

冷蔵庫脇の幅の狭い（30cm）開き扉には、インナー引き出しを3段組み込みました。それぞれペットボトルが入るくらいの高さを確保し、上段は可動棚で収納します。

画像では分かりにくいですが、コーナー部分がパイプスペースになっているため、少し斜めになっています。その影響でコーナー用の吊戸棚や天板を斜めに加工して、配管を通しています。

通路幅は90cmに設定しました。

サイドパネルには白の家具調コンセントを設け、アイランドでも調理家電を使えるようにしています。

天板は大理石柄にこだわり、最終的にはシーザーストーンのロンドングレイを採用しました。わざわざ東京白金のシーザーストーンのショールームまでお越しいただき、大判のサンプルで石柄を確認し決定しました。シンクはエクレアのスクエアシンク（S002SQ）、水栓は三菱クリンスイの浄水器兼用水栓のF914ZC（グローエモデル）を組み合わせました。