ミーレやガゲナウをビルトインした高級キッチンの仕様・デザインをリーズナブルに実現

【050】ペニンシュラキッチン メラミン扉(白)

【050】ペニンシュラキッチン メラミン扉(白)

はじめてお問い合わせを頂いたのは、まだ赴任先のアメリカに滞在している時でした。正式に帰国時期が決まり、あまり時間的な猶予が無い中で、メールをやり取りしながら進めていった事が思い出されます。

かなり綺麗なマンションでキッチンを交換するのがもったいないくらいでしたが、将来、料理教室を検討されている事もあり、レイアウトや収納力、そして設備機器を理想に近づける決断をされました。その代わり、レンジフードや水栓、ディスポーザー等を再利用するなど、無駄なコストを省きました。

以下はBefore画像です。

当初は壁に囲まれたクローズキッチンで、背面は廊下に通じる出入り口が設けられていました。今回のリフォームでは、キッチンを少しダイニング側に移動し、廊下への出入り口を塞ぐことで、オープンなペニンシュラキッチンと背面収納の組み合わせにレイアウトを変更しました。

以下はリビングからみたBefore画像です。キッチンは全く見えませんが、

リフォーム後は、コンロ部分以外はオープンになりました。

料理教室での使用を想定して、通路スペースもゆったりとしました。背面収納の右端には600L超の冷蔵庫を設置する予定で、機能的な動線になりました。

ペニンシュラキッチンは長さ3.1mでカウンター部分の奥行きは1.1mとユーロキッチンズでも最大級のサイズです。扉は全てアイカ工業のメラミン(K-6001KM)で、取っ手をつけないハンドルレス(J型)です。

ダイニング側と入り口側の2方向に対し、天板を約20cm出っ張らせてカウンターとして利用します。家族が朝食を食べたり、料理教室で有効活用できますね。天板は90cmと高めに設定しました。

ペニンシュラキッチンにはステンレスシンク、食洗機、ガスコンロが組み込まれています。通路幅は約90cmとしました。

背面収納は全て床から天井まであるトールキャビネットになっています。幅は3m超もありますので、かなりの収納量になります。

天板はセラミック製のデクトン、石種は黒系でグレーの筋模様が人気のケリヤをお選びいただきました。なお、天板の厚みは4cmです。

コーナー・木口は留め加工でスッキリとさせています。

ステンレスシンクはK様のこだわりポイントでしたので、既製品ではなくオーダーで対応しました。厚み1.2mmのステンレス(SUS304)を10Rのスクエア形状で製作し、サイズは奥様のご指定で幅70cm×奥行き43cmで少し小さめに、逆に深さは23cmと普通よりも深めにしています。

水栓は元々付いていたものを再利用しています。

レンジフードも既存品を再利用しました。横幕板がありませんでしたので、リフォーム会社様の方で特注の横幕板を製作してもらいました。(特注のため、写真撮影に間に合いませんでした(泣))

コンロはノーリツのピアット(N3WR6PWASKSTE)という機種をお選びいただきました。

追記 ※K様がレンジフードの横幕板をつけた画像をお送りいただきました。ありがとうございます!

食洗機はミーレの25周年記念モデルG4920SCiです。最近はとても人気があり、在庫が不足しているという話を耳にはさみました。検討されている方はお早めにどうぞ(笑)

食洗機を閉じたところです。キッチンと同じ扉材を用意しました。

背面収納にはミーレの電気オーブン(H6260B)をビルトインしました。3mを超える大きなトールキャビネットが全て収納になっているよりも、オーブンが組み込まれていると高級感が出ますよね。

ダイニング側のカウンター下は開き戸の収納になっています。

また、入口側も同じく収納になっています。

シンク下は扉は付いていますが、扉を開けるとそのまま床が見えるキャビネットになっています。

ここにはお手持ちのゴミ箱を置く予定です。また、ディスポーザーは既存品を再利用したものです。

コンロ下の幅75cmの1段引き出しキャビネットです。

幅30cmのボトルラックです。調味料がたくさん収納できます。

ミーレの電気オーブンの脇には電子レンジを置くためにスイングアップ扉があります。ここだけにステンレスのバーハンドルを取り付けています。

2段の引き出しです。通常は3段が多いのですが、このように2段にしたり、4段にする事も可能です。

1段引き出しと開き戸の組み合わせです。

トールキャビネットの中段にはインナー引き出しを組み込みました。

こちらは一般的な開き戸の収納です。真ん中に束があるので、重たいものでも十分に支えられます。

床のタイル調フロアーと壁面全体に貼られている石調のタイルがアクセントになっていて、おしゃれですね。

こちらはキッチンとダイニング部分の境目の見切りです。リフォームでレイアウトを変更すると、既存の床と新しい床の境目をどのように区切ればよいのか?悩む場合があります。今回は斜めにしましたが、良い感じですね!

 
 
 

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