最初にお声掛け頂いてから約1年半の月日が経過し、多くのやり取りを通じて完成したオーダーキッチンです。海外暮らしが長かったお施主様には既にデザインイメージがありましたので、それをカタチにするためのお手伝いをさせていただきました。
ウォルナットのフローリングに全体的にダークな色合いのキッチンです。壁側に沿って配置された収納は建築会社にてご用意いただきましたが、ペニンシュラキッチンと冷蔵庫側のトールキャビネットは弊社にて納品しました。
特徴は何と言っても、9cmの厚みで製作されたクォーツ製のキッチンカウンターです。ユーロキッチンズでも初めてのデザインになりますが、サイドパネルも含めて、とても迫力が出ています。
クォーツカウンターはシーザーストーンのCoastal Grayという石種をお選びいただきました。天板のトップとサイドパネル、または木口の柄が揃うように加工されており、とても美しいです。
クォーツ天板は長さが約290cm、奥行きが100cmありますので、搬入はとても大変でした(笑)
冷蔵庫側のトール収納は冷蔵庫のサイズに合わせ、フラットにおさまるようにプランしました。冷蔵庫を開けた時に扉が干渉しないように左右は約70mm程度スペースを設けております。
扉材はアイカのメラミン製(TJ-10067K)でハンドルレス(J型)になっております。中段のオープンボックス内も特注で扉と同じ柄になるようにしました。
キッチン側は収納キャビネットと並んでオールドアタイプのミーレの食洗機(G6762SCVi)とコンロ下に電気オーブンがビルトインされております。オールドアの食洗機には扉の柄に合わせて黒いバーハンドルを取り付けました。
通常、トールキャビネットのアイレベルにビルトインされる事が多い電気オーブンですが、このようにコンロ下に組み込む事も出来ます。電気オーブンはミーレのH6260B、IHコンロもミーレ製(KM6311)をお選びいただきました。
シンクはトヨウラのフランジ付き板金シンク(N800BSW)、水栓はデルタのリランド(9178-DST)になります。この機種はお施主様が海外で使われていたものだそうです。脇には三菱クリンスイのアルカリイオン整水器のAL700を組み込みました。
レンジフードはアリアフィーナの同時給排対応のサイドフェデリカです。天井が高いため、高さを特注対応(110cm)にてご用意しました。
壁側の間接照明と相まって、とてもラグジュアリーなキッチン空間になりました。