戸建住宅のリノベーション物件に納品させていただいたオーダーキッチンを紹介します。今回のデザインはユーロキッチンズでも初めてのスタイルになりますが、全体的に石調というかコンクリートっぽいテクスチャーで、おしゃれというよりも格好良い雰囲気のキッチンになったと思います。
最近では、このようなスタイルのお問い合わせも増えてきておりますので、新しいスタイルにチャレンジさせていただき、弊社にとって、大変嬉しく、そして貴重な経験になりました。
写真では全景が分かりにくいのですが、レイアウトは2m70cmのI型キッチンとテーブルとして使用するために高さを低くしたカウンター、そして背面側に幅が107cmのトールキャビネットが組み合わされております。背面収納の手前側に冷蔵庫が設置されます。
ダイニングテーブルとして使用するためのカウンターは、しっかり座るために高さは70cmとし、大きさは、部屋の間取りに合わせて検討した結果、長さ182cm×奥行き67cmになりました。
カウンター下は約30cmの足元スペースをとり、デッドスペースになってしまうコーナー部分については、足元から収納できるようにしました。出し入れしにくい場所ではありますけれど、普段使わないようなものをしまっておくスペースになりますね。
背面のトールキャビネットです。サイドも扉と同じグレーに仕上げることが可能でしたが、冷蔵庫が置かれてしまえば、見える場所ではありませんので、コスト削減のためにホワイトメラミンのままにしております。（仕上げパネルは付けませんでした。）
壁側には、主に食材などがたくさん入るように細かく棚板を入れました。
冷蔵庫側には電子レンジや炊飯器、ケトルなどの調理家電を中心に収納されます。
I型キッチンは長さ272cmと十分な長さがあります。吊り戸棚は幅80cm×高さ90cmのものを2本、奥様のご要望に合わせて通常よりも低めに取り付けていますので、とても収納が楽になっています。
人によっては圧迫感を嫌い、シンク前などは吊り戸棚を付けなかったり、高くするケースもありますので、人それぞれという事ですね（笑）
高さの低いダイニングカウンター側です。
スペースに合わせて奥行きの短い2段引き出しを設置しました。
食洗機はミーレのG6300SCiステンレスです。
キッチンと同じドア材を用意しますので、閉じるとこの様に一体化します。ちなみに今回のドア材はアイカ工業のメラミン扉でJI-800Kという柄になります。J型手掛けタイプでハンドルが不要です。
レンジフードはアリエッタのベッタ、IHヒーターはパナソニックのKZ-V163S（幅60cm）をお選びいただきました。最近はラクッキンググリル対応の機種が人気です。
タイルはお施主様が選んできた60cm角の大判タイルです。キッチン扉とほとんど同じテクスチャーで、床の色とも合っていますね。大味になりがちな大判タイルですが、良い感じですね。
シンクはカラーステンレスシンクのCOMO-IKです。色は全体のイメージに合わせてメタリックという色にしました。ワークスペースが少し足りない感じでしたので、通常よりも小さめのシンクになっています。水栓はTOTOのコンテンポラリータイプのTKWC35E、浄水器は三菱クリンスイのA103-ZCです。
天板は同じグレー石目系のウィスターリア（カルチャードクォーツ）です。
幅75cmのコンロキャビネットには1段の深い引き出しに小さなスパイスラックが付いています。
幅30cmのボトルラックです。高さが調整できるので便利です。
シンクキャビネットです。開き戸の場合は扉の裏に包丁差しが付いています。
今後は、ユーロキッチンズでもこの様なデザインの施工物件が増えてきそうな感じがします。とても楽しみです！
